[兄がこの場所を気に入っているのは、新旧入り乱れているところ、らしい。街を歩けば、なるほど見たことも無い建造物や綺麗に修繕された伝統的な建造物がそこかしこにある。訪れる度に景色が変わる、その度に新しい絵を描く。表情がころころと変わっていくのが楽しいらしい。そんな話を聞きながら、クリフは聳える時計塔を感心するような表情で見上げていた]