― 草原の川に掛かる橋の上 ―
素直じゃないねぇ。これでもちゃーんと、ほめてるんだぞ。
[そのほめた行為が、逃走だなんて、なんとも苛立つであろうことは若さゆえだろうけど、内心でそんなこと呟きつつ、投擲した刃は足に掠めるようにあたったが、それ以上なく雲隠れ>>104するように去ってしまった。]
うーん、思った通りだったな。
[あのとき、太刀を弾き飛ばせなかった時点でこの場での勝利から切り替えていた。
試したかったこともあったし布石になる程度に、苛立たせておいた。]
……厄介だ。
[あっさりとこうして逃げれてしまうところがだ。追い詰めようともああして逃げられては適当に追いかけて見つけるという運の要素以外どうにもならんな。と嘆息する]