― 回想 ―
[精霊師として身体を鍛えるのは至極当然のことである。
―――なんていうのは自分だけである。いや、そりゃ精霊師だって体力がいるからまったく無関係ではいられないが、前線で武技を振るうほどの力が必要かといえば否とこたえるものが多いだろう。
むしろ身体を鍛えるという傾向が強いのは騎竜師となるものが多いだろう。だから意外と繋がりは変わったものとなった。
その中では鍛錬の盟友とも言える、筋トレ同好会なるものも存在しており、鍛錬方法や食事についてなど熱く語りあったものだ。
筋肉の声を聞く。未だすべての言葉を介したことはないが、それが目指す究極点だ。とは筋トレ同好会の面々と見解の一致があったとか、その時にぽろっとヒッツェシュライアー教官について喋ってしまったが、一ミリの悪気もない。*]