[右足を大きく横に滑らせ、剣の落ちる位置から身を逸らす。鋼が真横すれすれを断ち切り、乱れる大気の流れが齎すのは極限の緊張感。緊張感は高揚感へと直結し、それを示すかの如き笑みが浮かぶ] これなら、どうだっ![素早く持ち手の位置を変え、刃ではなく、石突の側を相手に向ける。そのまま、相手の左の脇腹付近を狙って突きの一撃を繰り出した。*]