[もうじき8歳になろうか、というある日の事。花を変えようと背を向けた、一瞬の隙。] お母様、ここに飾るお花は桃色と黄色、どちらが…… ――――……おかあさま?[ほんの少し前まで寝台に腰かけたまま穏やかに笑っていた姿は、既に無く。]