ペーターは…。 リーザが消えた朝、護りたかったのにって、 心から悔やむように、叫んでいた。 リーザとの約束を…守りたがっていた。 約束が何だか、果たせたのか、私は知らないけれど… とにかく、リーザがこうして、無事に生きていてくれた。 ただそれだけでも… ペーターは…知ったら、きっと嬉しかったと、思う。[濡れた琥珀を瞬いて。ペーターがリーザを蘇らせたとは、知れず。リーザの生還を知ったなら、ペーターもどんなに喜んだだろうと思えば。謝る少女に、小さな微笑みを向けた]