……貴方とこうして言葉を交わせたことは、忘れてしまうと言われたけれど。私は、今回のこと、可能な限り覚えていたい。それだけは、許してもらえないだろうか。[この願いを紡いだ時、魔導師だけでなく司書にも視線を向けたのには気付かれただろうか。浮かべた苦笑は、翡翠と橙の光に街へと戻されるまで消える事は無かった*]