[その理由は彼が再び口を開けば知れただろう。面倒事でも何でもないと、その言葉で。] わかったよ。じゃ、頼んだ。 ピアノは――子守唄だけは遠慮しとくわ。[トールが何を考えて受け取ることにしたのかはダーフィトには知るすべがないが>>104、折角三つもあるのだから、自分以外の人間が持っていた方がいい。そう思っていたから、彼が受け取ってくれたことは有難い。皮肉混じりに言われた言葉にはただ肩を竦めるだけにした。]