旅人 ニコラス

― 宿屋の外・東側 ―

[温かい日差しを浴びながら、看板猫と看板兎を交互に吸っている。]

ああ、憧れのもふもふだ。癒されるー。

[しばしの現実逃避。
やらなくちゃいけないことがあると分かっていても、義務だけで動いていたら、心の柔らかい部分を少しずつ削り取られるように、気持ちが摩耗してしまうから。]

オットーさんだって”あまり無理はしないでね”>>101って言ってくれたじゃないか。

[パン屋の店主の本音も葛藤も、そして心を蝕むにも気づくことなく、呑気に気遣いだと信じている。その言葉に甘え言い訳しつつ、こんなところで寄り道をしていた。**]