― クリーク砦 ―[眼前で繰り広げられる息つくを知らぬ激しい攻防。槍と剣が高らかに打ち合い、数度響かせた後に互いの間合いが開いた] ………[打ち合いを目の当たりにする間、オクタヴィアスは機会《とき》を待つ](─── 必ず、彼女は成し遂げてくれる)[布石は既に打った。流石のチャールズも打ち合いながらではオクタヴィアス以外の者が1人擦り抜け行くのを見咎めることは出来なかったらしい>>24。抜けた騎兵は果敢にも単騎で南門を守る敵兵へと向かっていく。門が開いた後、速やかに潜り抜けることが出来るように]