[追い縋る化蛇に向けるは、どこまでも楽しげな笑み。
水気の齎す相剋の圧、決して受けぬわけではないが。
添う風が圧を和らげる事と、何よりも朱雀自身の意思がそれに屈するを是とはせず。
故に、その在り方から余裕が失われる事はない。
諦めを是とせず、思考にすら入れぬ。
それ故に、如何なる状況においても先へ進むのみ、の態が方々から無茶だ無謀だ言われているわけだが、それは余談として]
……このような中途で、墜ちるわけにはいかんのでな!
[軽口めいた言の直後に走る、疾風。>>103
放たれた真空刃が化蛇を捉え、動きが刹那、止まる。
そこに生じる隙を突かぬ理由はなく]