これで約束は果たしたよ。
今度は貴方方が約束を果たす番だ。
[周囲では、まさか人間が、などとざわめく声が聞こえる。
取引は果たされないと踏んでいたのだろう。
男が持ち込んだ結果は彼らの予想を覆すものだったらしい。
目の前に立つ長らしきエルフが、要求は、と静かに問う]
可能なら、魔人との戦いの際に参戦して欲しいのだけれどね。
[一番の願いを口にすると、エルフ達は皆顔を顰めた。
手助けは一度と言う約束だが?と長エルフが言う]
そう、一度で構わない。
でもその一度の参戦が魔人に楯突く者として認識されるのは確実。
参戦した後は魔人から狙われる可能性は大いにある。
貴方方が難色を示すのも道理だ。