[行く手を、ゆっくりとした羽ばたきが蜃気楼のごとく横切る。>>102いくどか瞬くうちに、それは天使の輪郭と知れた。] そこの──儚き影よ。 どこへ行こうというのですか。 [先回りして進路を塞ぐべく声をかける。]