ぁ……はい。 貴方、も。ご武運を。[>>68向けられたのは、短い一言。けれど込められたその響きに、懐かしい彼の気配と、今の彼自身から向けられる信頼の双方を受け取って。すぐに私も言葉を返し、歩みだすのを見送ったけれど。浮かべた表情は、少し──動揺が混ざってしまったのは、仕方ないと思ってほしい。咳払いを一つして、ようやく私も、自身の対戦相手となろう黒髪の女性へと視線を向けた*]