[ 天にいた頃より
常に笑顔を、と心がけてはいた。
柔和な笑顔を仮面のように被っていれば
心の奥底までは見せずに済むだろうから。と
貼り付けていた笑みが、いつしか当前になり
笑みを浮かべていることさえ
忘れがちになっていたけれど]
気に入っていただけて
よかった、です
[ 大量の画集を積まれた時には
心の底からどうしようかと思った。
纏っていた薄絹に紐を通してくれ。と
いっそ言おうかと考えた。
それでも安易な方向に逃げず
己の意思で選んでよかったと、声が弾む。
抱き寄せられたなら>>97
自分からも、彼の唇に唇を重ね
さざ波のように小さく笑い声をもらした]