[長い長いため息が聞こえる。>>90
今この場にはいない神子のことを少なからず考えているのだろうとは、
お膳立てがどうこうと言っていたことから合わせても伝わる。
ミリアムだって思うところがないわけではない。
あの神子がいつから“こう”なのかは知らないが、
おそらくは何百年と『世界』を見守り『柱』の交代を見届け、
それでも時折人らしさ――見た目年齢相応の者らしさを垣間見せる彼は、
不思議な存在とミリアムの目には映っていた]
いずれわかる時がくるのかしらねえ……。
[独り言のように呟き、後、向けられた問いに]