― 司令塔 ―
[着任してすぐにぼやいていた相手は
書類の整理を最後まで手伝っていた部下だ。
口が堅いのを気に入りよく傍に置いていた。
顔をあわせる事の多い相手とはそれなりの関係を築いている心算だが
潔癖症のせいで他者に罪悪感のようなものを抱くのも事実。
よそよそしい物言いが混ざるのもそのせいだろう。
オズワルドからの怪訝な視線>>90には困ったように眉を下げ小さく笑う。]
そんなつもりはなかったんだけど。
……そうだな、返事を貰えたこと、素直に喜んでおくよ。
[続く言葉には名の上がった主計少尉をちらとみて
彼が料理が苦手であることを刻む。]
う、……うん ?
[微妙な響きで応える間にオズワルドの背は遠くなっていた。]