[そう声をかけてから、まず言わなければいけない事を思い出した。>>104彼の前では、必要以上に年上であろうとする自分がいる。] いや、それよりもまず、有難う。 助かった。[そこで思い出すのは、首が噛み切られた無残なドールの姿。多分彼も、“そう”なのだろう。] ……お前も、喉が渇いているんじゃないか?[もし、カレルが望むなら血を与えようとするだろう。自分の喉の渇きは、抑えらえる。抑えてみせよう。大切な者を傷つける位なら、自分の血を舐めるそう心に決めて。]