魔力炉、ブースター起動。
システムチェック開始。
[ブースターであるタービンに燃料が投入され、動力部ではタービンが回転する音が鳴り響く。
蓄積した魔力タンクから魔力炉へとエネルギーが流れる途中に設置されたそれは、魔力を効率よく使えるようエネルギーを増幅させた上で動力となる魔力炉へと移された。
急速に活性化して行く魔力炉から更に各所へとエネルギーが伝わり、計器によるチェックが始まる]
「エンジン始動、異常なし」
「エネルギー回路、異常なし」
「────………」
[設置した装置は完成度が高いとはいえ試作品だ。
安定した出力が確認出来るまでに多少時間がかかる。
一つ一つ報告があがる内容を耳にしながら、準備が整うのを待った。
しばらく後、オールグリーンの報告が届く]