[>>102ローレルが自分に対して何を感じたかまでは知りようもないが、>>103彼女が語る外の話はぼんやりとした様子ながら聞いていた。]そう。よく覚えていなのに、ここよりそこがいい、と思うの。[彼女の言葉は漠然としていて、具体的な何かを想像する事は出来ない代わりに、漠然とした靄のようなものを娘の頭の中に植えた。飛ぶことの出来ない自分には沸かない感情を抱く彼女を、僅か羨望を込めた目で見つめて。]