―戦場―あれが、竜騎兵連隊か――…。[敵の右翼、公国拠点前方に展開された騎兵の一軍>>5:398に目を眇める。こうして正面からじっくりと見据えるのは初めてだった。疾風勇猛で知られる彼の軍は今、最大に引き絞った弓に番えられた矢のように、その機動力を爆発させる瞬間を待っているようだった。そして、]なァ。…其処にいるか、 師匠。[この距離では、未だ肉眼では見えぬ。けれど竜騎兵隊を率いる者として、彼の姿は必ずあろう]