[>>105曹長が庇った事で、追い縋る弾は曹長の右手を穿ち、>>99女性兵は無傷で逃れてしまった。
せめて手傷を、と思っていた男は心中で舌打ちしつつ、>>100角越しに曹長と対峙する。]
――…?
[彼の零した言葉には怪訝そうに眉を寄せて…何かを企んでいるらしい事を知る。
二つに人員を裂いたのは間違いだったのか。
否、間違いにさせない。
それ以上踏み出す事を許さぬとばかりに静かに此方に銃口を向ける曹長を睨み付け、相手の隙を窺う。
――手持ちの弾丸を全て撃ち尽くした頃には、男も無事ではいられないだろうという事は理解していた。]