人狼物語−薔薇の下国

525 ルー・ガルー戦記 11 〜カーマルグ半島帰属戦〜


王国軍指揮官 ベリアン

[彼の手から槍が離れようと離れまいと、距離が開けば己の身からも槍は抜かれる。
ぼたぼたと流れ落ちる血に、周囲から慌てた声が響くがそれを制し]


 俺の首は今戦っている王国の兵達の全ての首だ。
 ただの雑兵に捕らせてしまえば、王国そのものの格も落ちる。

 この戦い自体も、収めることが出来なくなる。

 少しでも流れる血を少なくする為に、俺の首は切り札でなくてはならん。


 お前の生きる為だけに、この首は渡せない。


[どこまで耳に届くかは知れないが、立ち尽くす青年へと声を向けた*]

(107) 2019/11/08(Fri) 01:11:09

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