「……さて……おまえらは、もうええよ。 後は、自分が働くよってな」[静かな言葉が向くのは、未だに残る小鬼や妖魔たち。この言葉を受け、大広間を賑わしていたものたちはふっ、と溶けるように消えていく]「さぁて、ほいでは久しぶりに働きましょかー。 自分を抜けんようでは、主には届きゃしませんで? ……あらゆる意味で、なぁ……!」[低く、鋭い声と共に、影の魔神は抜刀した刀を横に薙ぐ。応じるように紫色の影がその周囲に湧き上がり、無数の矢に転じて降り注いだ。*]