兄上......まさか、ここでずっと迷っていらしたんですか?[ 荷の入った木箱に腰を降ろし、腰に佩いたクレイモアの柄を撫でるようにして呟きを落とす。その剣は、軍学校を卒業し近衛の任に就いた時、兄が贈ってくれたものだった ]