[事実、弓使いだと言いたいところを、聖なる弓矢と表現されたせいで、相手はすごくかっこいいものを想像しているようだ。
子供の理想を壊すことが、どれほどの罪になるのだろうかと考えると、なんと言えばいいのかわからずに困った表情を浮かべる。]
輪廻の時が巡ったその時に、披露出来るかもしれない。
(訳:機会があれば、見せる事も出来るかもしれないですね。)
[機会が出来るかは、わからないし、そもそも光る弓矢を使えるわけではないのだが。
弓に魔法を乗せて放つ特訓でもしておこう、なんて心の片隅で思いながら、相手の頭を撫でる。
世の中の女性の大半は、可愛いものが好きである。
もちろん自分も大好きだし、その可愛いものには子供も含まれる。
だから、撫でようと手を伸ばしたのは自分の中では自然な行為だったのだが、相手はそうではなかったようだ。
パチクリと目を瞬かせ驚いた後、そのまま照れてしまった。>>98]