[もし仮に治安の悪さに警戒の色を示せば此方の考えを示すだけ。
警戒されなくても何か小言なりを貰っても信条は変わらない。]
俺は、この目で見たもので判断をする。
誰かの言葉や身分だけで物事を決める事はしたくないのでな。
[昔から話してる信条の一つを口にする。
軍学校に通っていた頃から話していたのだから、幼馴染であるリヒャルトには十分承知している事だろう。
厳格な性格故に、身分や地位だけで物事は決めない性根を持つ。
故に己が前線に立つ理由もこの信条を元だ、という事も知れているのだろう。
何方にしても、リヒャルトから制止があっても此方は視察に行くつもりだ。
話を終えれば、南の地区へと足を運ぼうと*]