[理由は聞き取りにくいからだったか、自分の正式の身分としてこの場に迎えるつもりで呼んだのではなかったからか、いずれにせよ平時のようにしゃべるように促され]
知っているかもしれないが、私の目的は旅していろんなものを見聞きすることだ。
私個人に関して、国に関しても迷惑をかけるつもりはないことを誓う。
[跪き両手の平を自分の前の床につけながら見上げる。
祖国では、相手への最大限の敬意を示し、本来ならば下のものが上のもの相手に取る行動。
自国の文化に相手が詳しいのであれば、それが何を意味するかを理解してもらえただろうか]
『この身の全ての誇りにかけて』
[祖国の言葉で告げる言葉もまた、特別な意味を有するもの。
相手が解する相手だと判断してのこと。
自分の思いが届いたか、それとも相手に思うところがあったか、深くを知ることはできなかったが、
自分が参加する許可は無事もらえることと*なった*]