ああ、俺も食事を貰おうかな。
[>>73入口に一番近い部屋を借りて、荷物を置いた後にジムゾンの向かいへ腰を下ろす。]
俺も同じものと……
えーとスープも欲しいな。
[腕を組み、食堂内を見渡す。
こう見れば間取りが広く感じる。あの頃より後に改装でもしたのか。
月日の経過を実感し、小さく息をつく。
年上や同い年の子供はあまり居なくて、気付けば年下の子供とばかり遊んでいた記憶が残っている。
兄と慕ってくれた子>>96も居た。髪や瞳の色が似ていただけに、周囲からも兄弟のようだと形容されたが、彼もまた成長しているだろうから昔のような甘えられ方はしないのだろうけど。。
そこまで思いを馳せて居たところで、初恋の女の子の姿を脳裏に浮かばせた。
『彼女』も今は――
いや、結婚しているかもしれない。
越す前に告白をしたが、きっとあちらはもう覚えてはいまい。年月は経ち過ぎている。]