─ 4年前/卒業パーティーのあと ─[大勢の候補生たちで賑わっていたパーティー会場も、今は人もまばらだった。 中央に置かれたケーキの名残と、隅に片づけられた花火の燃えかすが寂しさを増している。 来年は、誰かケーキを焼くだろうか。誰かが花火を打ち上げるだろうか。 思いは募れども、もう、自分はここにはいられないのだ。]