けど、彼女は死んだ。 異端者の手によって、彼女は殺された。 僕の魔法、人型のものを操る能力で、老若男女問わず猫も犬も彼女を殺したものに関わる全てを焼き払いました。 それは実に呆気なくて、実につまらなかった。 僕が彫刻を始めたのは、彼女の死がきっかけです。 彼女を形として残しておきたい、そう思った。そして彫木は彼女の好きな桜の木。 作品はまだ未完成なんだけどね。 僕が一番上手に作品を作れるようになった時、僕は彼女の彫刻を作るんです。──まあなんやかんやでこうなってます。