[よって、政治家らが矛を収めるにあたり、身に傷をつけないためには──盾が必要だった。代わりに責任を負ってくれる身代わりが。 そうして視線を見交わす中でひとつの役職についての話題と、ひとりの男の名前がちらちらと挙がりはじめる。 男の名前は、ゲオルグ・ヒューベンター。 戦場をよく知り、状況の見極めができ、終着の判断の責任を押し付けられるだろう 戦斧を象徴とする男の名前だ。]