[ 男性に言われて初めて自分の中にあるこの感情が
"心配"というものだと知る。>>101
彼に変わった人認定されたのは知る由もなく。
"おじさん"とはクレメンス様の事だろうが、
2人はかなり親しいのだろうか。
それとも"家族"という意味の"おじさん"だろうか。
まるで見当違いな想像をしつつ、彼の言葉に耳を傾ける。
スノウ…あの綺麗な猫のことだったか。
名簿……? ]
あ……!!
[ 思い出した。私ももらっていたではないか。
"そうでした"と顔に書かれているだろうか。
そして彼の名前を聞けば、ぎこちない発音で言うのだ。 ]
…ロー、様ですね。
[ ル・ウルタールの訛りは私も持っていて
"ロー"と言う音は少し発音がしにくい。
だから、相手からしたら
口を大袈裟に動かしているように見えたかもしれない。 ]