[木気と合わさりし火気が土気を生み、毒の影響を受けていたマリエッタが再び動く。
手甲より地面に伝わる土気が、相柳の胴を抑えた>>105。
石の塊の如く堅固なその力へ乗じるべく、左手を相柳の胴示し伸ばす。
手首に嵌められた環が、応えるかの如く清冽な光を放った]
金気招来――
[呪を唱えつつ左手を振れば、地の奥より引き出された地脈が、マリエッタにより高められた土気に重なり。
花開くように五色の輝石が、相柳の胴の周囲に生まれる。
そしてその気はまた、切っ先を天に掲げた宝剣へも伝う]
――破邪銀剣!
[浄化の力は、眩き白の光となり。
左手を添え直せば、それは更に輝きを増す。
そして瞳が、最後の力を振り絞るが如く鎌首もたげ、蠢く首を見据えた]