― 回想・転送直後 ―
[二人の勇者を包んだ白光は淡く消え去り、
言霊石も元通りに手の中に納まっている。
どうやら無事に送ることが出来たらしいと知ると、
ほっと安堵の息をひとつ吐き、今度は残る2人に身体を向けた。]
せーじくんもすてふくんも、これで
無事に送り届けられたと思うから、安心して。
間髪入れずで申し訳ないけど、
二人にも引き続き大蛇の対応をお願いすることになる。
あまり休めなかったかな?
大丈―――
[夫、と、言いかけた語尾は掻き消えた。
腕輪を見つめ、噛み締めるように己が使命を口にする
ウェルシュカーディの瞳に固い決意が秘められているのを認め、>>21
彼の声に迷い無く頷くミリアムの姿にもまた、確固とした強さを感じ取ったゆえに。>>42]