[ジムゾンが話し終わるまで待ったあと、がたーんと椅子を後ろに倒しながら勢い良く立ち上がる。]
処刑だ?!自分が何言ってるか分かってるのか?
まさかと思うが、100年も前の、ここにいる誰もが体験してない昔話と同じことしよーってんじゃねぇだろうな?
だとしたら、だ。百歩譲って、今朝のアレが人でも獣でもない何かの仕業らしいつーことは認めても。お前自身、何も手がかりがないって中で、まだ只の提案とはいえ他人の命を奪おうって覚悟、本当にあるのか?!
[強い視線を幼馴染に向け、真意を問う。
同時に自らにも同じ疑問を投げかけていた。既に奪ったあととはいえ、本当にゲルトの命を、そしてこれから死んでいく誰かの命を背負えるのかと。*]