[そうした具合であったので、茶の提案には助けられ。>>48
私は被りを振ってから食堂まで彼らの後を追った。
道すがら、カメラを失った手を鞄に突っ込むと昨晩増えたもう一箱。>>1:172
煙が非道く恋しくなったが、彼女のヒントを思い返すと衝動を抑制し。
この一箱は必要になるまで開けるまいと、私は意志を固めた。]
…………病か。
[新品のパッケージを破き、ジッポで火をつけると、
細く青い煙を吐き出しながら、展開した地図を眺めた。
注意深く淹れられた珈琲を傍らに何をすべきか思慮を巡らす。
行動を始める前に地図にペンを入れようとして、
ベルトバッグから物が落ちる隙間がまた開いているのに舌を打ち。
軍人は最早一人一人を見張ってもいられなだろうと思うが、
先に悪目立ちをしたばかりである。
行動が制限されないうちに遠方をとカフェ跡に目標を定めた。]