うわ、浅い![逸る思いを見透かすように、鳴蛇は翼の一打ちにて高度を上げ、短剣をかわした] ――まずい![その先には、先程前衛の護りを引き受けたバルタザールがいる。 接近されてはならぬと、強引に進路へ割り込み短剣を向ける。 大きく口開けた鳴蛇の牙が眼前に迫り、悲鳴を呑み込みつつも短剣にて受けようとする]