[そのとき、川岸に火の手が上がった>>104。明らかに周辺の魔物たちは動揺している上に、水の中に潜んでいた連中もあぶりだされたせいで、上陸数が減ってくる。]これぞ待ち望んでいた瞬間!いけえーっ。[掛け声と共に、壁にへばりついていた藻目掛けて火矢を放った。油をかけられて緑色の導火線と化した藻を、大型魔物が慌てて手放す。ある程度の知恵は有していても、一つの戦略が駄目になった直後、すぐさま代案を持ち出せるほどには高くないらしい。彼らもまた、右往左往している間に次々と元の姿へ戻っていった。*]