―教会→仕立屋前―
[フリーデルが仕立屋『Bleiche Mond am Morgen』のすぐ近くまで訪れたその時。
店内から聞こえてくる、エルナの声。 >>37
――ちっとも大丈夫じゃなーい!――
エルナらしい声と言えばその通りだが、何かあったのだろうか、と。
心配な想像をするよりも先に、体は動き出していた。
彼女にしてはいささか乱暴に仕立屋のドアを開いて]
エルナさん!エルナさん!?何かありましたか!?
[とかなり慌てた様子で店内に入り、息をするたびに軽く肩を揺らして、顔を上げ。
エルナの顔を眺めれば……当の本人は涼しい顔でスープを飲み終えたところ。>>48]