[ やがて行き先が食堂と定まれば、アイリを抱き上げて運んでいく。ちなみに、彼女に拒否権行使の隙は与えられなかった事は言うまでもない ]なんでもいいから肉を頼む。[ 食堂の店主に、そんなざっくりした注文を投げたら、1ポンド程の生肉に塩こしょうをかけたものを出されたが、無論、ぺろりと平らげた ]塩加減はいいが、胡椒は少し効き過ぎてたな。......おかわりあるか?[ この男の注文を、まともにきいていたら、店中の食材が食い尽くされる、と、店主が気付いたのはさて、いつ頃だったか ]