[ きっと何度も同じことを
軍や宮内の者に聞かれているのだろう。
ため息をつきながら彼女は言葉を返す。
どこか、それは挑発的な態度だったが
その言い分も頭から否定できるものではなく
進軍を止めるように言った、
確かにそれでは彼女は止まらないだろう。
総督の性格を考えれば明らかで。
だけど。 ]
………だけど。だけど、あの場で。
生命を奪う必要まではなかったと思います
突撃を止める方法は他にもあったはず。
[ 顔に滲ませるのは、やはり悔しさだ。 ]
馬や総督に怪我をさせるくらいでは
生ぬるいと仰いますか?
どうしても命を奪う必要がありましたか。
[ ここまでは、彼女の生命を奪った理由。
そしてここからは、ああ、
聞きたいことが山ほどありすぎる。]