[彼女の姿が消え、入り口の垂れ布の揺れが収まった後、再び小さなテントは来客を迎える。
本当に占いを始めたのか、と揶揄する声に面白くなさそうに鼻を鳴らす]
バーーカ。お前が時間通りに来ないからだ。
[ニヤつく同僚を一瞥し、顎をしゃくって中へと促す。
相手は、人狼劇の序盤のみに現れたローゼンハイムだった]
ふん。ま、今のは楽勝だったけどな。
絶対に当たるし。
俺の占いはよく当たるって噂になるね。このまま転職しようか。
[ローゼンハイムとひとしきり笑った後で表情を改める。
──冗談はこのくらいにして、仕事の話をしよう]