[ふと、ヴェルザンディの方を見れば、彼女は彼女で、桃色の竜――ペスカの鳴き声に合わせて歌い始めていた。>>79しばらく直立不動で聞いていたが、一緒に歌うとかできないし……と思ったあたりでそろそろと離れ始める。やがてちょうどいい具合な手招きに応じて、精霊師学科の青年のすぐ近くまできた。>>94]あ、あの……。[なんだかヴェルザンディさんが心なしか輝いて見えますが……とは言い出せなかった。ゆえに、青年が「輝いてるぞー!」と声援を送りだした時は、それはもう驚いたものだ]