[駆け抜ける天宮の空中回廊。無数湧く守衛達の波濤に、跳躍と斬撃とで血路を開き] 落ちても一々構わないでくれ。進め[振り落とされる気もないのにそう言って、笑った。やがて、聖なる虚像を輿に戴いて撤退を図ろうとする者達を視界に捉える。心臓、] よし[目標を得て、連携に躊躇いはない。黒鴉の翼を広げ──巨狼を先行させる形で舞い上がった。二番槍。大剣を空中で瘴気纏う銛の形へ変化させ、狙い澄ます**]