『(…………まさか、あの子。 元々俺と同じ――?)』[月光も、その話を耳に入れては真剣に聞きます。本来、凌に受け継がれるはずであった力と似たものを持っているのかとそう、お互いがその話を真剣に聞き入ってる時一度目を閉じる彼にも試練に縋らなければ叶えられない願いがある。運命を変える、確かにそれは自分自身も望むことだ。とても似ている願いだと思った。応援してあげたいと思った。けれど、彼が望む運命を変える力と自分が望む運命を変える力は――違う]