― 夕食頃 ―[夢の中迄話し合う声が聞こえて、いつからか概ね目は覚めていた。けれど、夢見が不満でなんとなく不貞腐れてぐだぐだ過ごす。みんなの話し合いは話半分に聞いていた。オオカミならどうするか、なんて飛び交う憶測に、ぽつりと、口を挟んだ] …大切なひとにさ、嘘を吐かなきゃいけないとするじゃない? 大切なひとに物凄く疑われても、最後まで欺き通す? それとも、最初に話しちゃう?