─ 『世界軸』中層 ─俺──…[目を閉じて瞑想する青年に、躊躇いながらも声をかけたけれど。続ける言葉を探して、また噤んだ唇の代わり、右手に在る乳白色に視線を落とし]兄ちゃんに、言ってないことがあるんだ。[届くか届かないかの声で紡いだ]