[赤い聲。人狼達にしか聞こえない声がある。ペーターが図書室から借りて来た議事録にも記されている。ただし、人の身でありながら人狼達の囁きが聞こえる存在もいたが、そちらについてはどうだったか。人狼を怖がっていたペーター。床に座り込んでしまったリゼット。可笑しな様子のフリーデルが懸念は残ったが、自分の目で確認しなければ気が済まない。もし始まってしまったのなら聴こえている筈なのだから。途端に騒がしくなった談話室。「私にも。確認、させて下さい。」とひとり部屋を抜けてゲルトの眠る倉庫へと急いだ。]