[ 剣士から贈られた笑顔と声に>>101銀の竜は嬉しげにクルル、と鳴いて長い尻尾を振った。纏う氷の霧が空に散り、一部は、ちらちらと雪のように地にも舞い降りる。騎竜師の方は、視線を向けられなかったことにむしろほっとしていたが。 ]加減しなくても、巻き込まれやしなかったと思うけどね、あれは。[ ぼそりと落とした言葉に、クルー、と呆れたような声が返ると、男は僅かに眉を下げて肩を竦めた。 ]